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根管治療

根管治療ROOT CANAL TREATMENT

日本人のむし歯の数は、年々減少傾向にあります。その一方で、根管治療の再治療が多く行われている状況です。
根管治療は治療を繰り返すと難治性になりやすく、最終的には抜歯に至るケースもあります。

当院では、1日に診療する患者さんの人数を減らして、お一人にかける診療時間を増やし、できる限り再治療をしないで済むように努めております。
また、根管治療においてはCWCT(Continuous Wave Condensation Technique)-垂直加圧根充を取り入れ、根管拡大、根管洗浄の終わった後、根管内へ最終的な充填を適切かつ緊密に行います。

少し詳しく述べますが、根管はほとんど丸い円形のものはなく、少し楕円形をしています。この楕円形の細いところに汚物が残りやすい、また、根管内は途中で太くなったり急な湾曲をしていたり二つに分岐していたり多様で複雑です。根管内が最終的に無菌的な清潔な状態になれば、ここに軟性の加熱したものを(200℃程度)を密封するものです。米国の歯内療法専門医の大半はこの方法を取り入れています。
日本においては極めて少数の歯科医が取り入れてます。非常に難度の高い処置で、安全かつ慎重に行うものです。根管内の詰め物がスカスカの隙間(死腔と言います)だらけの根管充填は、その予後は危ういものです。緊密に根管壁に沿ったものが必要なのです。
基本的な診療回数は3回以内となるように心がけており、極力短期間で治療が済むようにしています。

当院の根管治療の特徴

ラバーダム処置

当院にとってラバーダム処置はその歯の聖域であると認識しています。
ラバーダムという薄いゴム製のシートで口を覆い、歯だけを露出して治療しています。根管治療では、歯の根っこを無菌状態に近づける必要がありますが、ラバーダム処置は唾液から細菌の侵入を防ぐのに有効です。この処置を行うと、根管治療の成功率は50%以下から90%以上に上がるといわれています。しかし、ラバーダム処置は煩雑であり、時間がかかる上に、2008年には保険診療から外されました。
当院では「再治療の少ない治療」を心がけており、少人数完全予約制によって、お一人お一人の時間をしっかりと確保することで、ラバーダム処置を行っています。

歯科用CTによる精密な診断

通常のレントゲン写真では見逃しやすいことも歯科用CTでは認識できます。
歯科用CTで、複雑な形をしている歯の根っこの長さや形状、曲がり具合、神経や血管の位置などを確認した上で、治療を行っています。精密な治療に役立ち、成功率を向上させるほかに、周辺の組織や神経への損傷のリスクを軽減します。

マイクロスコープ を導入

歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を導入することで、根管の中がより鮮明に見えるようになり、治療の精度は飛躍的に向上します。細菌や汚れの取り残しを抑え、再治療のリスクも大幅に軽減できます。

根管充填

当院で採用している根管治療の術式は「Continuous Wave Condensation Technique(通称CWCTまたはCWT)」です。200℃近くに加熱した専用の器具で、流体化させた薬剤を根管内に緊密に充填する方法で、欧米の根管治療の専門家の多くが採用する先進的な術式です。熟練した技術が必要ですが、より的確に根管充填を行えます。
上の機器が加熱軟化した根充剤を注入するもの、下の機器は根充剤を瞬時に加熱(200℃程度)して緊密に加圧・密封するものです。

ニッケルチタンファイル

今では当たり前のようになっていますが、根管拡大と洗浄の際には、柔軟性が高いNiTi(ニッケルチタン製)ファイルを使用しています。根管は先が湾曲した複雑な構造をしていますが、NiTiファイルの柔軟性によって精度の高い治療が可能です。使いこなすには専門的なトレーニングと、高水準の技術が欠かせません。

歯根端切除術

根管治療によって症状の改善が見られない場合や、歯の根の先が炎症を起こしている場合は、マイクロスコープを使って歯根の悪い部分を切除する「歯根端切除術」を行います。根管治療では治らなかった歯でも、抜歯せずに残せる可能性のある治療法です。MTAセメントを使います。最近はバイオセラミック系マテリアルも使います。

MTAセメント・バイオセラミック系マテリアル

歯根端切除術で歯の根の先を切り落としたら、殺菌効果の高い「MTA」というセメントを使って、切り口を密閉します。硬化する際に膨張する性質があり、細菌が繁殖するスペースが生まれないため、再感染を防ぐことができます。

大切な
最初の根管治療
(多くは抜随処置-歯の神経を抜く処置)

根管治療は歯を残す可能性を広げる、非常に重要な治療です。
ただし、根管治療にも限界があり、以下のようなケースでは予後不良となる場合があります。
痛みがなくなったことで終わりではありません。

  • 過去に何度も根管治療を受けた歯
  • 長期間にわたって根管治療を受けた歯
  • 大きな病変や病巣のある歯
  • 歯根がひび割れている歯
  • むし歯が根管まで進行した歯
  • 歯周病を併発した歯
  • 残したとしても、長期的に身体全体の健康に悪影響を及ぼすと思われる歯

再治療にならないようにするには、患者さんにとって、最初の根管治療の質が何よりも重要です。当院では、慎重に診断を行い、先進設備を揃えた環境で治療を行っております。
常に情報のアップデートを行い、よりよい治療をご提供できるよう努めておりますので、ぜひご相談ください。